HOME 治療専門医学物理士認定制度 治療専門医学物理士 FAQ 治療専門医学物理士 認定試験に関するFAQ 治療専門医学物理士 認定試験に関するFAQ A.制度について B.受験資格について C.試験について D.出願について A.制度について 5-1. 治療専門医学物理士とはなんですか。 放射線治療の臨床医学物理業務を高い水準で独立に遂行できる能力を有する医学物理士で、JBMPの実施する治療専門医学物理士認定試験に合格した者です。 5-2. どうして治療専門医学物理士認定制度を作ったのですか。 医学物理士の専門範囲は診断・治療・核医学・防護・研究・教育と幅広くあります。その中で放射線治療の臨床医学物理業務を担う専門的能力を有する医学物理士を、治療専門医学物理士として認定することにより、放射線治療分野における臨床医学物理の専門能力を保証し向上させるための制度です。 5-3. 診断や核医学を専門とする医学物理士制度は作らないのですか。 現在の医学物理士の多くは治療を専門とする医学物理士であり、まずはその分野において専門の医学物理士制度を作りました。診断や核医学分野においても医学物理士の重要性があることが国際的に認められておりますが、現時点では、国内におけるニーズに鑑み、治療専門医学物理士認定を行うものです。 5-4. この資格を取得するメリットは何ですか。 放射線治療分野で活躍している医学物理士が治療専門医学物理士の資格取得することで、患者さん・ご家族、医師や他のスタッフに一層信頼され、責任をもって放射線治療の向上に貢献していることが明示できると考えております。また、放射線治療の分野において高い水準で臨床医学物理業務を独立に遂行できる医学物理士が社会的に認識されることにより、放射線治療を専門とする医学物理士の不在や地域的偏在などの解消が図られると期待されます。 5-5. 既存の医学物理士の認定はどういう扱いになるのでしょうか。 これまでの医学物理士の認定は、医学物理士制度の根底をなすものであり、今後とも継続されます。医学物理士には、診断・治療・核医学・防護等、広く放射線医学における物理的および技術的課題の解決に先導的役割を担うことが求められています。今回の治療専門医学物理士は、医学物理士の認定者の中で3年以上の放射線治療の臨床経験を積んだ者のうち、特に放射線治療の臨床医学物理業務を高い水準で独立に遂行できる能力に関する認定であり、目的が特化されております。 5-6. 治療専門医学物理士を取得することで、海外で医学物理士として働くことができますか。 医学物理士の取得は国によって異なります。海外で医学物理士として活躍したい場合は、その国の医学物理士を取得する必要があります。 5-7. 治療専門医学物理士を取得すると、何らかの優遇措置はありますか。 当機構の事業に関すること(医学物理士の更新費など)での優遇措置については、特にございません。また、当機構の所掌範囲外の関連事項に関しては、制度をスタートさせる現時点でお答えできるものは御座いません。本機構としては、専門能力の保証制度が社会的にも正しく認識され評価されることを期待しています。 5-8. なぜ3年間の臨床経験が必要なのですか。 医学物理士認定制度では医学物理士の標準的なキャリアとして、大学院における医学物理教育コース修了に加えて2年間の医学物理経験に設定しています。治療専門医学物理士認定制度において治療専門医学物理士はその専門的業務を高い水準で独立に遂行できることが求められますので、放射線治療分野において医学物理の臨床経験を3年以上有する者としました。 5-9. 治療専門医学物理士資格の世界での位置づけはどの程度になるのでしょうか。 世界での医学物理士の位置づけとしては、国際労働期間(ILO: International Labor Organization)の国際標準分類ISCO-08において「物理学に関連する科学的知識を医療の分野に応用する職業」と規定されています。米国では臨床の治療、診断、核医学、医学保健あるいは磁気共鳴検査の各専門分野に対して医学物理士(QMP: Qualified Medical Physicist)の資格があり、原子力規制委員会(NRC: Nuclear Regulatory Commission)が定める連邦規則集(CFR: Code of Federal Regulations)にもその重要性が記載されています。また、欧州では臨床現場で医学物理士(QMP)や専門医学物理士(SMP: Specialist Medical Physicist)が活躍しています。アジア・オセアニアでも欧米諸国とほぼ同じ資格となっているようです。治療専門医学物理士は医学物理士認定取得後、3年以上の治療分野の臨床医学物理業務を経験し、国際水準に照らした試験によりその能力を保証する制度です。したがって、世界での位置付についても、治療分野の臨床医学物理業務で高い水準の能力と認定されたレベルに匹敵するものになると考えています。 5-10. 治療専門医学物理士は「放射線治療を専門とする医学物理士」という意味でしょうか。 その通りです。放射線治療の臨床医学物理業務を高い水準で独立に遂行できる能力を有する医学物理士です。 B.受験資格について 5-11. 受験資格について教えてください。 医学物理士として認定された後、放射線治療分野における医学物理の臨床経験を3年以上有することが受験資格です。 5-12. 放射線治療分野における臨床経験とは、診療放射線技師として勤務しているだけではだめでしょうか。 診療放射線技師として画像検査業務や核医学分野の業務を行っている方に受験資格はありません。また、放射線治療分野において患者さんへの放射線照射業務についても、臨床経験には該当しません。これは、人体への照射は医師、歯科医師および診療放射線技師等の業務独占だからです。放射線治療分野において放射線治療システムの品質管理・治療計画等の臨床医学物理業務を行っている方には、それらの業務期間を臨床経験として算定することができるため、受験資格はあります。医学物理士認定を有する診療放射線技師の方は、これに従事している証明書(JBMPの用意する業務実績証明書の様式)のご提出で受験可能です。 5-13. 「臨床経験を3年以上」とは、具体的にどのような期間ですか。 臨床経験期間とは常勤(週4日=30時間程度以上)として実際に勤務した期間を示します。雇用形態が常勤であっても、育児休職中などの期間は臨床経験に含まれません。 5-14. 週2日勤務の非常勤医学物理士として3年間放射線治療の臨床業務を行っています。経験年数の算定方法を教えてください。 常勤(週4日=30時間程度以上)の形で何年何ケ月かで算定します。週4日以上の勤務1年は1年です。非常勤勤務の換算も同じで、週2日勤務の3年間は(2/4)×3=1.5年の経験と換算します。 5-15. 医学物理士認定後5年になる診療放射線技師です。当院では放射線治療部門へはローテーションのため、実際に放射線治療部門で勤務した期間は2年間です。受験資格はありますか。 放射線治療分野での医学物理の臨床業務の経験が3年以上になりましたら出願可能です。 5-16. 現在、大学において放射線治療を専門とする教員として勤務しています。放射線治療の臨床業務経験として扱ってもらえますか。 教員のみとして大学で勤務している場合は臨床経験には該当しません。ただし、付属病院等で放射線治療の医学物理業務を兼務している場合は、その臨床経験を証明する付属病院長の証明書をご提出ください。 5-17. 医学物理士認定制度施行細則では医学物理における経験は教育、研究、企業等での業務も認められていますが、病院等で臨床業務経験がないと受験資格がないのでしょうか。 病院等において放射線治療分野の医学物理業務の臨床経験が3年以上になりましたら出願可能です。 5-18. 医学物理士認定後に認定医学物理教育コースの臨床研修生課程を修了しました。それは放射線治療分野における臨床経験となりますか。 医学物理士認定後の臨床研修生課程は臨床経験に算入することができます。この場合、臨床研修先の病院長の証明書を提出してください。 5-19. メールで学歴や経歴を送付すれば、受験資格があるかどうか教えていただけますか。 所定の出願書類を提出後に書類審査が行われ、受験資格があった者には受験票を送付します。メールによる受験資格の有無については回答できません。 5-20. 臨床経験を算定するのに医学物理士認定を取得した年月が知りたいです。 医学物理士認定を取得した年月日はホームページの認定者専用ページ(マイページ)/医学物理士認定情報/認定開始日で確認できます。 5-21. 「3年」という期間は、日単位の3年間で算定するのでしょうか。 月単位で算定します。例えば、2015年4月20日から2018年3月10日は2015年4月から2018年3月までとして3年0か月として算定します。 C.試験について 5-22. 一次試験と二次試験とありますが、それぞれどのようなものですか。 一次試験は多肢選択式の筆記試験になります。二次試験は口頭試験になります。二次試験は一次試験合格者が受験できます。 5-23. 試験範囲や出題数を教えてください。 試験の出題範囲等をご理解いただくために、治療専門医学物理士認定試験出題基準として公表していますので参照してください。 5-24. 過去問がないので勉強の仕方がわかりません。 問題例をホームページに掲載しておりますので、ご参照ください。また、試験問題について公表予定はありませんので、ご了承ください。 5-25. はじめての試験でどのような問題が出題され、難易度はどの程度なのかわかりません。 認定試験の出題範囲等をご理解いただくために、治療専門医学物理士認定試験出題基準として公表していますので参照してください。試験問題は出題基準のカテゴリ分類にしたがって出題され、臨床などの現場での専門知識やその応用能力を確認することに主眼を置いています。また、問題の難易度については、国際医学物理士認証機構(IMPCB)などが行っている医学物理士認定試験と同等レベルとなるよう精査した後、出題されます。 5-26. 口頭試験の方法について教えてください。 試験室には、受験者1名に対し、試験員が1名つきます。試験室にディスプレイが用意されており、時間になりましたら試験員が問題をディスプレイに表示します。その問題文を音読して頂いた後、それに対して口頭で解答して頂きます。問題文の意図が不明な場合は試験員に対して質問して頂くことができます。試験員から受験者へ、各カテゴリより1題ずつ問題が出題されます。受験者は同様のことを3つの試験室(3名の試験委員)で行います。受験者は3名の試験員の評価によって総合的に合否が判定されます。 5-27. 受験者数の制限はありますか。 一次試験・二次試験とも原則としてすべての受験希望者を受け入れる予定です。 5-28. 試験に落ちた場合、何回でも受験できますか? 受験資格を満たしている限り、次年度以降も受験することができます。 5-29. 一次試験の合格有効期限はありますか? 3年です。二次試験で合格しなかったか、受験申請をしないで3年が経過した場合は、一次試験から受験してください。 5-30. 二次試験が2日間のいずれか1日とは、どのような意味ですか。 受験者はいずれかの日に受験することになります。受験者には、こちらが指定したいずれかの試験期日、試験時間等の受験の詳細を通知する予定です。 5-31. 試験問題の採点はどのように行っているのか。また、解答はいただけるのでしょうか。 採点は公平性および妥当性が確保され、不適切問題等があった際は受験者の不利にならないよう行っています。また、受験者には合否の最終決定のみが通知されます。 5-32. 試験の合格ラインや得点を教えてもらえますか。 合格ラインや得点は公表しません。 5-33. 試験開始時間に遅刻しそうなのですが、どうしたらよいですか? 一次試験については試験開始後25分以内に試験会場に到着していれば受験は可能です。なお、試験時間の延長はありません。二次試験については後日お知らせする試験期日の集合時間に到着してください。この試験期日・集合時間以外の受験はお断りさせていただきます。 D.出願について 5-34. 出願の仕方について教えてください。 Web出願を利用して所定の書類に受験料を添えて期日までに、JBMP事務局に郵送でご提出ください。 5-35. 業務実績証明書は病院長の証明が必要でしょうか。それとも直接の上司である放射線部長の証明でよいものでしょうか。 具体的な業務内容と期間を記載し、病院長等の所属していた(る)診療施設を代表するものの証明を受けてください。所属が複数ある場合は、3年以上を満たすのに必要な証明書が必要です。教授や技師長等の証明書は認められませんのでご注意ください。なお、証明書は発行日より3月以内の原本を提出してください。 5-36. 業務実績証明書の「○年○月から△年△月まで」の「△年△月まで」は証明日現在の日付でよろしいでしょうか。 記入例のとおり、証明した年月日と同じ年月を記入してください。 5-37. 受験料納付の期間はどのようになっているでしょうか。 受験料の郵便局ATMでの納付は、一次試験 2020年8月3日(月)~ 2020年8月19日(水)二次試験 未定(決まり次第掲載します)の期間に納付を完了してください。 5-38. 郵便局で受験料をATMで納付したので、「利用明細票」しかもらえませんでした。「払い込みの証拠となります。」と注意書きがあるのですがこの伝票でしょうか。これには振替受付票がコピーされています。 受験料の郵便局ATMでの納付で問題ありません。その場合には、ATM発行の「利用明細票」をコピーし添付(貼付)してください。 5-39. 書類がすべて揃わないので出願期間に間に合いそうにありません。書類が全て揃ってから送付させていただくことは可能でしょうか。 出願期間内必着となっていますので、期日までに届けられる方法を調べていただき、ご対応ください。 5-40. 出願期間を過ぎてしまったのですが、受験はできますか。 出願期間を過ぎた場合は受付できませんので、郵送期間を十分に考慮して早めに送付してください。 5-41. 受験票はいつごろ送られて来ますか。 目安として試験日2週間くらい前までに本人宛に簡易書留で発送します。配達時に受取人が不在の場合は、不在連絡票が投函されます。郵便局で一時保管されますが、保管期間を過ぎると医学物理士認定機構事務局に戻されます。2週間くらい前までに受験票が届かない場合は事務局へご連絡ください。 5-42. 受験料の払い込みは個人名義での納付になっていますが、所属先名義で納付可能でしょうか。 個人名で納付してください。所属先名等で納付したい場合は、所属先名の後に出願者の氏名を付記、あるいは、払込票の通信欄に出願者の氏名を記入してください。また、所属先に出願者が複数いる場合は、原則として1名の出願者ごとに別々に行ってください。 5-43. 職場で個人名義の振替払込請求書兼受領書では領収書として扱ってくれません。領収書を発行していただけますか。 「振替払込請求書兼受領書」や「ご利用明細票」等の原本は領収証となりますが、質問のケースでは別途領収書を発行いたします。原本および送料分の切手を貼付した返信用封筒を同封の上、事務局へ書面にて請求してください。 5-44. Web出願を利用する前に業務実績証明書を準備しておきたいのですが、構いませんか。 Web出願のご利用は受験料の納付と同様に、一次試験 2020年8月3日(月)~ 2020年8月19日(水)の期間を予定しています。業務実績証明書(様式2)はWeb出願システムから印刷して作成できますが、ホームページ上からもダウンロードして作成できます。